Shousetsu院COMIC (または‘あまりにも過剰’)
![]() | ジョーカー―旧約探偵神話 (講談社ノベルス) (1997/01) 清涼院 流水 商品詳細を見る |
あまりにも金が無いし本棚に余裕が無い。
何とも消極的な理由で8月頃からマンガを抑えて小説メインに移行したわけですが。
昔はそれなりに読んではいましたが2年ほど完全に離れてましたなー。
再開した頃は全然読んでいられない自分に愕然としたり。
同じ行をもうそれはそれは繰り返す。
古本屋で前作コズミックと合わせて買ってみる。
まあ作者名は西尾維新の帯で何となく気になっていたのでね。
しかしこれだけ分厚い本が2冊で500円とは驚き。
流石は「ベストオブ壁に投げつけたくなる本」と呼ばれるだけのことはある。
とはいえ個人的に今まで読んだ中で最も面白い本かもしれない。
ミステリの文脈でミステリを破壊するような物語。
不気味な舞台、密室、連続殺人、探偵、暗号エトセトラエトセトラ。
わくわくな要素を手当たり次第放り込んで煮詰めた鍋を床にブチまけられるような快感は、
好き嫌いが線を引けそうなほどハッキリと分かれそうなところですがw
いわゆるミステリファンには向かなさそうな本。
「ひぐらしのなく頃に」なんかをエンターテイメントとして楽しめるならオススメかもしれませんね。
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ミステリと清涼院流水の関係はプログレとディシプリンの関係に似てるような気もしたのです。
ミステリにしろプログレにしろ「従来無かったものを作る際の手段」だったはずが、
いつしか「それっぽくなるための条件」になってる面があったんでしょう。
プログレで言うなら高度な演奏技術や複雑な曲展開、他ジャンルとの融合エトセトラエトセトラ。
それらを用いつつ大作主義を止め、コンパクトなポップスを作ってしまったのが面白い。
過剰なまでに従来の要素を詰め込みながらもお約束を豪快に外してみせる。
全く違うジャンルから攻撃するんではなく内部から別の視点を提示する姿勢、
あくまで否定ではなく愛に溢れた批判であるところが僕は好きなんでしょう。
また流水もブリューも共に言葉に異常なまで拘りを持っているのは興味深いところ。
ミステリやプログレで好んで用いられる難解な文章・歌詞を茶化すような作風ではあります。
難解さとナンセンスの間に差異は無いってことですかねw
ディシプリンが正当な評価をされるには10年15年もかかったと言われますが。
1996年デビューの清涼院流水もそろそろ評価されたりしませんかしらね。
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ミリしらとミリしら実況の関係についても言えるかもしれない。
というかあらゆるジャンルとそこから発生した先進的な作品について言えるんだろう。
だけどそれについて体系的に組み立てて書くにはあまりにも文才は無いし僕に文才が無い。
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